【2016年】

◆【名誉顧問・むのたけじさん逝去】

既に報道の通り記念館の「名誉顧問」をお引き受け下さっていたむのたけじさん(享年101歳)が8月21日早朝に逝去されました。

 むのさんは記念館で僅か30人ほどの「講演会」に2度も来館下さり、何時もご一緒の武野大策さん(次男・医学博士)と共に「会員登録」までして下さっていました。

 最初の来館時には『此処が中日問題を考える埼玉の中心になって欲しい』と、また、昨年6月に講演戴いた時には『死んでも会費を払うから運動を続けて欲しい』とまで評価下さり「名誉顧問」をお引き受け下さいました。

 むのさんは敗戦の8月15日に「本当の事を伝えられなかった」と朝日新聞を辞め、故 (「記念館」で2015.6.13)      郷横手で週刊新聞『たいまつ』を発行し、集金や配達など夫人やお子さんたち家族で頑張りました。今年5月3日都内での『5・3憲法集会』が最後の公の場となりました。生前から「何もするな」とのむのさんらしい意思を尊重してお身内と数人の知人でお見送りし、49日が過ぎたら故郷・横手に埋葬されるとの事です。

  翌22日の『東京新聞』は一面トップで『101歳 反骨のジャーナリスト むのたけじさん死去』と大きく伝えました。むのさん、有難う御座いました!心からご冥福をお祈り申しあげます。

毎年開催している『平和のための博物館・市民ネットワーク』 の全国交流会が今年は11月29、30日の両日、福島県白河市の「アウシュビッツ平和博物館」(会場は隣の「原発災害情報センター」)で開催されました。参加者は遠く沖縄の「ひめゆり平和祈念資料館」や、長崎から「ナガサキピースミュージアム」と,地元アウシュビッツの関係者を含め70名が参加、「中帰連平和記念館」からも理事ら7人が参加しました。

 初日の冒頭に放射能測定を継続している「福島プロジェクト」の安斎郁郎さん(立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)が状況を報告、続いて国際平和博物館会議(INMP)の理事である山根和代さんさからは、INMPの会費の困窮状況や来年のベルファストの会議などについて報告がありました。

 会議の冒頭には君塚仁彦さん(東京学芸大学教授)の「<歴史を逆なでする>博物館のこれまでとこれから」と題した特別報告があり、続いて、栗山研究さん(法政大学非常勤講師)と萩原達也さん(東京大学大学院教育学研究科)からは「アウシュビッツ平和博物館の実践と軌跡」と題した二つ目の特別報告がありました

その後、休憩を兼ねて「アウシュビッツ平和博物館」の見学の後、一般報告(発表)に移り、「中帰連平和記念館」からは松村理事長が昨年と今年の中国での「日中関係シンポジウム」の報告を、芹沢事務局長が中帰連と記念館の報告をしました。他に両日で8団体からの発表がありました。17時からは同会場で「懇親会」が開かれ、各地の参加者との親睦が図られました。

 二日目は前日の報告と交流の続きとなり、その後、次回開催地を京都の「立命館」と、会計報告が承認され正午過ぎ終了しました。

 

 尚、現地には「3・11」の原発放射能で汚染された畜産農家の自死した男性が「原発さえなければ 大工さんに保険金で返して下さい」などと書き遺したベニヤの原板が同所に大切に保管(非公開)され多くの参加者が思いを新たにしました。

◆【大隈講堂で「むのたけじさんを偲ぶ会」】

記念館の名誉顧問をお引き受け下さっていた『むのたけじさんを偲ぶ会』が、「早稲田大学大学院政治学科ジャーナリズムコース」と、「むのたけじさんを偲ぶ会」の共催で9月24日に大隈講堂で開かれ約700人が参加しました。当日は生憎の小雨のなか18時の開場前から、むのさんを惜しむ皆さんが会場前に駆けつけ整理券が配られ、記念館からも数名がお手伝いさせて戴きました。

第一部の「シンポジウム」には「鎌田慧、桂敬一、佐高真、宮城修、落合恵子」の5氏が参加、第二部「むのさんと出会って」には各紙の記者など7名が、第三部の「むのさんの魂を継承する」では3名が発言し、当記念館の松村髙夫理事長(慶応大学名誉教授)もむのさんと記念館の関係と、むのさんへの思いを話しました。最後に武野大策さんがご遺族を代表し挨拶され21時前に終了しました。改めてむのさんへの感謝とご冥福をお祈り申しあげます。

◆「中野南部9条の会」来館

 都内の「中野南部9条の会」の42人の皆さんが9月30日、大型バスで来館下さいました。40人を越える団体の受け入れは初めてで、閲覧室の机などを出して椅子を並べ狭い閲覧室にやっと入って戴きました。
 当日はパワーポイントとスクリーンで写真を見ながら、芹沢事務局長の説明を約40分ほどの説明の後、休憩を挟んで45分ほどの中帰連関連の映像を視て戴きました。
 皆さん関心を持って視聴下さり有り難う御座いました。

◆【 記念館設立10周年集会 開催】

記念館は今年2016年11月で設立10年を迎え11月13日に地元川越の「ウェスタ川越」で『NPO・中帰連平和記念館 10周年集会』を開催(共演:「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」、『季刊 中帰連』)しました。当日は会場に準備した160席では足りず、予備の椅子まで使い会場は200人余りの参加者で埋まりました。          

 当日は首都圏の他、北は北海道や山形、南は沖縄や熊本などからもご参加下さいました。またシドニー大学のクレアモント康子博士はこの集会参加のため、ご主人同伴でオーストラリアから駆け付け、会員登録もして下さいました。
 集会は最初に芹沢事務局長の「記念館10年の歩み」の報告後、元中帰連・上坪鉄一氏のご遺族の伊東秀子さん(元衆議院議員・弁護士)の『戦犯だった父の遺言』と題した講演をして頂きました。伊東さんは憲兵隊長だった父・上坪鉄一氏が当時マルタ(丸太)と称した中国人22人を自ら731部隊に送った事を知り、昨年夏に勇気を出して『父の遺言』(花伝社)を書いた苦しみなどを語り、多くの人が理解してくれ「書いて良かった」と語りました。
 続いて記念館の「名誉顧問」をお引き受け下さっていたむのたけじさん(昨年8月逝去、享年101歳)のご子息・武野大策さん(医学博士)に『101歳のジャーナリスト・父むのたけじからのメッセージ』と題して講演頂きました。
 休憩を挟み松村髙夫理事長の司会で『負の連鎖を絶ち切るために』をテーマにしたシンポジウムに移り、パネラーには大西広さん(慶応大学教授)、遠藤美幸さん(神田外語大学非常勤講師)、張宏波さん(明治学院大学教授)、今井雅巳さん(当記念館副理事長・高校教師)、細川清和さん(当記念館理事・建築家)、石田隆至さん(当記念館理事・大連理工大学教員)の皆さんが参加し会場からも活発な発言もあり好評でした。