【2013年】

◆中国から「管理所・研究者」来館

 2012年末に中国に設立された『撫順改造戦犯歴史研究会(中帰連研究会)』の研究者5人(団長:撫順戦犯管理所・張継承所長)が2週間の予定で2013.7.10に来日しました。
 翌11日に「記念館」に来館し松村理事長や「中帰連に学ぶ会」事務局長の石田隆至先生などと交流し、記念館の設立・経過説明や館内見学して戴きました。午後からはさいたま市在住の元中帰連・稲葉績さんのインタビューも行われました。稲葉さんは39師団に所属し、戦後も上官の命令で残され、八路軍と戦い「太原戦犯管理所」に収容されました。しかし。その後上官の「命令はしていない」との証言が採用され、否ばあさんは稲葉さんたちは自分の意思で残った「逃亡兵」扱いとされ恩給も支給されていません。
 13日は明治学院大学で松村理事長や石田先生、張宏波先生たちも参加し、日中双方の「研究発表交流会」が開かれ、同夜は品川で「歓迎会」が開かれました。
 その後、元「中帰連」の皆様を訪ね松江の難波さん、大阪の須子さん、岐阜の西尾さん、札幌の大河原元副会長、東京の髙橋元事務局長、神奈川の絵鳩さんとも面談を進めています。帰国は24日の予定です。(2013.7.15)

(左から)松村髙夫理事長、秦兵先生、張継承所長、李明曙先
(左から)松村髙夫理事長、秦兵先生、張継承所長、李明曙先
(前列左から)秦先生、松村理事長、張団長、稲葉さん、廬先生、卢先生、後列中央・姫田館長)
(前列左から)秦先生、松村理事長、張団長、稲葉さん、廬先生、卢先生、後列中央・姫田館長)
元中帰連・稲葉績さんの「聴き取り」
元中帰連・稲葉績さんの「聴き取り」
「資料室」の見学
「資料室」の見学

◆写真家・大村次郷さんの「講演会」開催

 5月26日(日)の総会終了後の午後からは、NHKの「シルクロード」や「四大文明」などを撮ってきた写真家の大村次郷さんを講師にお願いし『ベトナム戦争と枯れ葉剤』と題した映写講演会を開催し、大村さんの撮った写真を見ながら解説を戴きました。
 ベトナムでは枯れ葉剤のダイオキシンの影響で多く緒障害児が生まれており、その二重胎児のベト君とドク君が入院していたホーチミン市の「ツーズー病院」を訪ねて撮った二重胎児や障害胎児のホルマリン漬けの写真などが映し出されました。しかし、ベトナムではこの様にな障害児や胎児は珍しくなく、多くの子どもたちや大人が今も苦しんでいます。
 大村さんは「ツーズー病院」に併設されている障害者施設「平和村」で、ロイさんという一人の障害児と出会いました。枯れ葉剤の影響で生まれながらにして、左腕が肘から先がrません。しかし、彼はその施設のプールで頑張り今はクロールで50メートルを 47秒で泳ぎ市の大会で何度も優勝や準優勝を獲得し、パラリンピックを目指している写真も映され大村さんは今後も彼を追い続け応援している。
 上映会の後に大村さんからお話があり、これらの写真を撮る事への心境や心構えなどもお聴きしました。遠くの現地に行っても一枚もシャッターが切れずに帰った来たこともあると、「写真」を撮ることの信頼感や心構えが如何に必要か知ることができ「プロの写真家」に心を打たれました。(2013.5.30)

◆総会の開催

5月に26日(日)に記念歌で総会が開かれました。

 理事、監事の人事一部変更など会員の皆様には次号の『会報』で詳細をご報告致します。(2013.5.30)

◆【「特定秘密保護法案」に抗議】

 記念館では理事会の決議を経て、下記の文面を衆参議長やマスコミなど各方面に送達しました。

 

            「特定秘密保護法案」の即時廃案を要求します!
                                         
  『特定秘密保護法案』は国民の大多数の反対にもかかわらず衆議院で可決され、現在、参議院で審議されております。この法案の監視対象には外交、防衛のみならず、「特定有害活動」や「テロの防止」が加えられたほか、条文に「その他」の監視項目が数十項目も残されたままです。これでは、政府批判や原発反対の運動・デモなどが「有害」ないし「テロの恐れ」があるとされ、国民の自由な行動が大きく規制される可能性があります。なぜなら「秘密項目」はもっぱら政府の判断だけで特定され、その是非を検証するチェック機能がまったく整備されていないからです。更に、「日本維新の会」などの修正要求で盛り込まれた「60年後の情報公開」では、関係者は既に存在しなくなってしまい、真相究明も責任の所在も解明されず、秘密は公開されないままになってしまう可能性さえあります。外交・防衛分野の秘密には、既に国家公務員法や自衛隊法に処罰規定があり、本法案で殺人罪にも等しい最大懲役10年を科す必要がどこにあるでしょうか。本法案は、国民の自由と人権を保障する憲法に抵触することは明らかです。
 私たちは侵略戦争を引き起こした加害責任を直視する元中国戦犯からなる「中国帰還者連絡会」の精神を引き継ぎ、実践する立場からこの法案の成立を見過ごすことは断じてできません。元戦犯たちは、国民には知らされない情報の壁の向こう側で、数々の戦争犯罪に手を染めていたことを強く反省し、その「真実」を伝えようとしてきたからです。
 以上の趣旨から、私たちは本法案の即時廃案を強く要求します。


                        2013.12.1

『要請文』.pdf
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